事例72 坐骨骨折などの傷害を負った事案につき、後遺障害等級14級を獲得し、交渉段階において、裁判基準による和解(既払い金や自賠責分を除き約500万円)に成功した事例
坐骨骨折などの傷害を負った事案につき、後遺障害等級14級を獲得し、交渉段階において、裁判基準による和解(既払い金や自賠責分を除き約500万円)に成功した事例
依頼者
50代男性 会社員
等級・部位
下肢 14級9号
事案の概要
相談者は、年収1千万円を超える大手企業の現場責任者でしたが、休日に自転車(ロードバイク)に乗車中、乗用車に衝突され、坐骨骨折などの傷害を負い、入院を余儀なくさせられました。
1か月弱入院し、退院した直後の時期に、加害者側保険会社との今後の交渉に不安を感じ、当事務所にご相談に来られました。
解決に至るまで
当事務所では、職場への復帰時期や症状固定の時期など、節目節目で問題となる事項について、できる限り相談者の意向に沿って進められるよう、その都度、加害者側保険会社と協議しました。また、後遺障害の申請を見据えて、診断時や後遺障害診断書作成時にアドバイスを行いました。
その結果、骨折自体は癒合したものの、骨折箇所に残った疼痛について、後遺障害等級14級の認定を受けることができました。
その後、加害者側保険会社との間で示談交渉を行いました。治療関係費、交通費、入院雑費、入通院慰謝料、後遺障害慰謝料、後遺障害逸失利益などについて、裁判基準に従って請求を行い、当初は一定の減額を求められたものの、事故の重大性等を主張しつつ、粘り強く交渉を重ねた結果、交渉段階において、請求額(既払い金や自賠責分を除き約500万円)をそのまま認める内容で和解することに成功しました。通常は認められないケースが多い差額ベッド代についても、相談者の事情を主張し、損害として認めさせることができました。
その後、相手方保険会社と賠償交渉を行い、休業損害、傷害慰謝料、後遺障害慰謝料、後遺障害逸失利益等について、ほぼ裁判基準に相当する金額の賠償金を認めさせ、最終的に、自賠責保険からの給付金75万円も含め、約630万円の賠償金を獲得することができました。
解決のポイント
・事故直後からサポートを行うことで、適切な後遺障害等級の獲得、損害賠償金の回収につながった。
・弁護士が説得的な主張を組み立て、相手方担当者と粘り強く交渉することで、交渉段階としては高水準での和解を成立させることができた。
※本事例は当事務所で取り扱った事案をもとに記載されていますが、事案及び個人の特定がなされないよう、事実関係を一部変更または抽象化させていただいております。
- 事例72 坐骨骨折などの傷害を負った事案につき、後遺障害等級14級を獲得し、交渉段階において、裁判基準による和解(既払い金や自賠責分を除き約500万円)に成功した事例
- 事例61 右膝の後十字靭帯断裂について、弁護士の介入により、後遺障害12級7号の等級認定を受け、約1300万円(自賠責回収分を含む)の損害賠償金を取得した事例
- 事例55 当事務所介入後に12級6号の等級を獲得し、相手方から自賠責の賠償金224万円を含み約1820万円の支払いを、人身傷害保険から約130万円の支払いを受けた事例
- 事例52 12級の事案で、交渉で、いわゆる赤本基準以上の後遺症慰謝料を獲得した事例
- 事例50 70代女性について、併合12級の後遺症の認定を受け、専業主婦としての休業損害及び逸失利益を認めさせたほか、依頼者の過失割合を5%にとどめ、自賠責分を含めて約1000万円の支払いを受けた事例