事例48 後遺障害等級14級の事案において,「弁護士介入後わずか約1か月」で,損害賠償額を約130万円(当初提案額の約2倍)増額させることに成功した例
事例48 後遺障害等級14級の事案において,「弁護士介入後わずか約1か月」で,損害賠償額を約130万円(当初提案額の約2倍)増額させることに成功した事例
依頼者
兼業主婦の40代女性
等級・部位
14級9号 頸椎・胸椎
事案の概要
依頼者は,普通乗用自動車を運転中,追突事故の被害に遭い,頚椎捻挫および胸椎捻挫などの怪我を負いました。事故後,継続して通院し,治療を行い症状固定となった後,後遺障害申請をしたところ,14級9号が認定されました。
その後,ご自身で,加害者保険会社担当者と交渉しておられましたが,保険会社担当者の対応に疲れてしまったということで,当事務所にご相談に来られました。
当事務所介入後、解決に至るまで
ご相談の中で,お話しを伺ったところ,依頼者の悩みは,加害者保険会社の担当者の対応にあることがわかりました。
①ご自身の仕事中に電話がかかってくる,
②折り返し電話しても営業時間外となってしまい担当者と話をすることができない,
③話ができたとしても,専門用語なのでよくわからない,などという点です。
そのため,依頼者としては,交渉のすべてを弁護士に依頼したいというご希望をお持ちでした。
また,このケースでは,すでに加害者保険会社から,損害賠償額の案内がなされていました。一般に,治療が終了し,後遺障害についての判断がなされると,加害者側保険会社は,被害者に対し,実質的な示談交渉を開始します。そして,損害賠償の金額を記載した「損害賠償額のご提案」と題された書面を送付してくることが通常です。今回のケースでも,この書面が送付されていたのです。
当事務所弁護士が,相談の中で,同書面をチェックすると,各損害費目が,いわゆる「任意保険基準」で算定されていることがわかりました(つまり,弁護士が介入することで,いわゆる裁判基準まで損害賠償額を増額できる可能性があるということです。)。 そこで,上記依頼者の悩みおよび損害賠償額の妥当性に問題があったため,弁護士が介入すべき事案と判断し,受任するに至りました。
当事務所弁護士介入後,早速,裁判基準での示談交渉をスタートさせました。弁護士の提案に対し,相手方保険会社は,裁判基準の80%で算出された金額を対案としてきましたが,当事務所弁護士の強気の交渉によって,受任後わずか約1か月で当方の主張を全面的に認める旨回答(当初提案額より約130万円の増額)がなされ,早期和解に成功しました。
解決のポイント
・交通事故分野に精通した弁護士に依頼することで,裁判などの手続を経ずに,早期の解決を図ることができたこと。
・保険会社との交渉は,多大な時間,労力およびストレスがかかるところ,弁護士に依頼することでそれらをクリアにでき,なおかつ,適切な賠償金を獲得することができたこと
※本事例は当事務所で取り扱った事案をもとに記載されていますが、事案及び個人の特定がなされないよう、事実関係を一部変更または抽象化させていただいております。
- 事例81 死亡事故において過失がないとする相手方の主張を避けた事例
- 事例80 歯牙欠損に関して訴訟を提起し、インプラントの将来治療費を認めさせ、こちらの主張する過失割合で和解した事例
- 事例79 プラトー骨折の事案において、後遺障害14級9号に異議申し立てを行い、12級13号を獲得した事例
- 事例78 死亡事故事案(80代)において、死亡逸失利益や死亡慰謝料などについて訴訟手続きにより損害賠償金を約1.9倍増額させた事例
- 事例 77 主婦のむち打ち事案において、治療費打ち切り後の治療の正当性が認められ、相手方保険会社が否認していた休業損害についても支払いを受けることに成功した事例
- 事例76 会社の代表者が交通事故に遭い、休業が発生しましたが、固定の役員報酬が支払われていたため減収がない場合において、会社の反射損害として、交渉で約90万円を回収した事例
- 事例75 高次脳機能障害の事案において、異議申し立て等を経て併合6級を獲得し、相手保険会社からの最終提案額の3倍の賠償金を回収した事例
- 事例74 いわゆるむち打ち(頚椎捻挫・腰椎捻挫)損傷の事案において、後遺障害14級9号を獲得し、損害賠償金約400万円(自賠責回収分も含む。)を回収した事例
- 事例73 損害額総額 治療費含め総額約486万円を認めさせた事例
- 事例72 坐骨骨折などの傷害を負った事案につき、後遺障害等級14級を獲得し、交渉段階において、裁判基準による和解(既払い金や自賠責分を除き約500万円)に成功した事例