124 腓骨骨折

腓骨の単独骨折は、近位端骨折、骨幹部と遠位端骨折の3種類です。

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赤○印、上から近位端、骨幹部、遠位端

 

腓骨は、脛骨と対になって下腿を形成している骨で、長管骨に属し、脛骨の外側に位置しています。
右膝外側を手で触れると、ボコッと飛び出している部分が確認できますが、それが腓骨近位端部です。膨らんでいる近位端は、腓骨頭と呼ばれています。
腓骨頭の先端にはとがった腓骨頭尖があり、脛骨に面する部分に腓骨頭関節面を有しています。

交通事故では、バイク、自転車と自動車の出合い頭衝突などで、膝の外側部に直撃を受けたときに、腓骨近位端骨折もしくは腓骨頭骨折を発症しています。
腓骨頭部には、坐骨神経から分岐した腓骨神経が走行しており、腓骨神経麻痺を合併することがあります。

腓骨神経麻痺の詳細は、98、99、100を参照してください。 中央部の骨折は、骨幹部骨折と呼ばれています。

 

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腓骨々幹部骨折のXP画像です。
転位が大きく、AOプレートで内固定されています。

 

しばしば、脛骨々折を合併することが多く、骨短縮、仮関節、コンパートメント症候群の後遺障害を残すことがあります。この詳細も、117を参照してください。

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遠位端部の骨折は、外くるぶし部分で発生する頻度が高く、足関節外果骨折と呼ばれています。 この詳細も、小学生の成長期では、92を、大人であれば、93を参照してください。

腓骨の単独骨折における後遺障害のポイント

腓骨には、歩行時の衝撃の吸収と、足首を自在に動かす、巧緻運動の役目があります。
これらの役割が、腓骨の骨折で、どのように阻害されているか、の評価が問題です。

骨折部の骨癒合の状況は、3DCTで立証します。
足首の可動域は、背屈と底屈にとどまらず、内転、外転、内返し、外返し、回内、回外にまで範囲を拡げて、機能障害を検証する必要があります。

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この記事を書いた人

弁護士法人江原総合法律事務所

埼玉・越谷地域に根差し、交通事故に豊富なノウハウを持つ江原総合法律事務所の弁護士までご相談下さい。交通事故分野における当事務所の対応の特徴は、「事故直後」「後遺症(後遺障害)の事前認定前」からの被害者サポートです。適切なタイミングから最適なサポートをいたします。

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