33 外傷性くも膜下出血
脳を包んでいる髄膜の3層のうち、硬膜の内側にある薄いくも膜と脳の間に出血が広がったものを、くも膜下出血と言います。
通常、くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂を原因とする出血です。
外傷を原因とするときは、外傷性くも膜下出血と診断されています。
脳挫傷の所見がないのに、外傷性くも膜下出血が確認されるものは、ある意味、びまん性軸索損傷と同じ捉え方で対応しています。
くも膜下出血を手術で取り除く効果はほとんどないため、手術は通常、行われません。
出血は自然に吸収されます。
予後は合併する脳挫傷やびまん性軸策損傷の有無と程度によります。
脳脊髄液の流れが滞って、あとから外傷性正常圧水頭症をきたすことも予想されます。
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弁護士法人江原総合法律事務所
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