事例6 損害賠償額を争って289万円→350万円で和解した事例
事例6 損害賠償額を争って289万円→350万円で和解した事例
事例
依頼者 : 女性(専業主婦)
等級 : 14級
解決に至るまで
依頼者は自動車で停車中に相手方車両に追突されましたが、誠意のある謝罪などがないことから、相手方の対応に不満を感じてご相談に来られました。追突事故の被害なので依頼者に非がなく、事故の態様について争いはありませんでした。このため、損害賠償額の算定が争点となりました。
損害賠償額は、治療費などの積極損害、休業損害、逸失利益、慰謝料などを合わせて計算されます。
保険会社は当初より和解の意向を示していたものの、提案された損害賠償額は289万円という裁判基準額より低い提示でした。この部分について交渉したところ、損害賠償額は60万円ほど上がり、総額350万円で和解となりました。
解決のポイント
今回の事例のポイントは、①後遺症による逸失利益の算定について、労働能力喪失期間(事故により働く能力を制限される期間)を「4年」と提案されましたが、「5年」とするよう交渉したこと、及び②慰謝料に関して裁判基準額より低い額を提示されたので、裁判基準額を基準とするよう交渉したことです。これにより損害賠償額を適正な額にすることができました。
※本事例は当事務所で取り扱った事案をもとに記載されていますが、事案及び個人の特定がなされないよう、事実関係を一部変更または抽象化させていただいております。
- 事例81 死亡事故において過失がないとする相手方の主張を避けた事例
- 事例80 歯牙欠損に関して訴訟を提起し、インプラントの将来治療費を認めさせ、こちらの主張する過失割合で和解した事例
- 事例79 プラトー骨折の事案において、後遺障害14級9号に異議申し立てを行い、12級13号を獲得した事例
- 事例78 死亡事故事案(80代)において、死亡逸失利益や死亡慰謝料などについて訴訟手続きにより損害賠償金を約1.9倍増額させた事例
- 事例 77 主婦のむち打ち事案において、治療費打ち切り後の治療の正当性が認められ、相手方保険会社が否認していた休業損害についても支払いを受けることに成功した事例
- 事例76 会社の代表者が交通事故に遭い、休業が発生しましたが、固定の役員報酬が支払われていたため減収がない場合において、会社の反射損害として、交渉で約90万円を回収した事例
- 事例75 高次脳機能障害の事案において、異議申し立て等を経て併合6級を獲得し、相手保険会社からの最終提案額の3倍の賠償金を回収した事例
- 事例74 いわゆるむち打ち(頚椎捻挫・腰椎捻挫)損傷の事案において、後遺障害14級9号を獲得し、損害賠償金約400万円(自賠責回収分も含む。)を回収した事例
- 事例73 損害額総額 治療費含め総額約486万円を認めさせた事例
- 事例72 坐骨骨折などの傷害を負った事案につき、後遺障害等級14級を獲得し、交渉段階において、裁判基準による和解(既払い金や自賠責分を除き約500万円)に成功した事例