139 膝蓋前滑液包炎(しつがいぜんかつえきほうえん)
上の赤○は膝蓋前皮下滑液包、下の赤○が脛骨粗面皮下滑液包
膝蓋前滑液包は、皮膚と膝蓋骨=膝のお皿の間に位置しており、膝に対する摩擦を和らげ、膝関節の可動域を最大にする役目を果たしています。
交通事故では、多くが自転車で転倒、膝を強く打ったときに発症しています。
頻繁な膝の曲げ伸ばしで発症することもあって、Housemaid’s Knee 女中膝とも呼ばれています。
膝蓋骨の上辺り、部分的に、直径2~3cmの腫れが出現、触れるとブヨブヨ感があります。
次第に痛みが出現、腫れもやや大きくなり、膝をスムースに動かせなくなります。
このとき、膝蓋前滑液包は炎症を起こしており、ドロドロの滑液包に水がたまっている状態です。
初期であれば、膝をつかない、正座をしないようにすると、腫れは引き、痛みもなくなります。
慢性期であっても、オペは、ほとんどありません。
膝蓋前滑液包にたまった水を抜き、非ステロイド性抗炎症薬の注射、膝つきと正座の禁止、リハビリによる膝関節可動域訓練で改善が得られ、後遺障害を残すこともありません。
この記事を書いた人
弁護士法人江原総合法律事務所
埼玉・越谷地域に根差し、交通事故に豊富なノウハウを持つ江原総合法律事務所の弁護士までご相談下さい。交通事故分野における当事務所の対応の特徴は、「事故直後」「後遺症(後遺障害)の事前認定前」からの被害者サポートです。適切なタイミングから最適なサポートをいたします。