83 リスフラン靱帯損傷

 

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リスフラン関節部分を詳しく見ると、靱帯が、それぞれの骨をシッカリと締結しています。

オレンジ色の靭帯が、リスフラン靭帯です。

水色で囲んだ靭帯は、隣り合う骨どおしを互いに締結していますが、リスフラン靭帯だけは斜めに走行し、斜め下の第2中足骨と楔状骨を連結しています。

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足の骨を横から見ると、リスフラン関節部分の頂点部は、足のアーチの頂点と一致しており、足部に体重がかかったときに、この関節がクッションの役目を果たしています。

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リスフラン靭帯が損傷すると、つなぎ止めていた骨同士の連結が無くなり、矢印の様に骨の間の隙間が開くようになり、このことを、中足・楔状骨間離開と言います。

つまり、靭帯が切れて、骨どうしをつなぎ止めることができないので、 リスフラン関節部分が不安定な状態になり、アーチ構造が崩れて、体重をかけたときに痛みを生じるのです。

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一般的な治療は、離開部分を寄せてギブス固定が行われています。

およそ1カ月後にギプス固定を解除し、足底板を装用させ、リハビリを続ければ、改善が得られます。

リスフラン関節脱臼骨折・リスフラン靱帯損傷における後遺障害のポイント

 

1MRIで立証しても、事故から時間が経っていると、因果関係が争われるのは、他の症状と同様です。

受傷直後に、リスフラン靱帯損傷と診断されていることが理想ですが、これは、主治医の診断力次第です。

 

2)リスフラン関節の脱臼骨折では、一般的には、ほとんど後遺障害を残すことはないと説明しましたが、痛みを残していれば、3DCTで骨癒合状況を、靱帯損傷はMRIで立証することにより、149号、1213号が認定される可能性はあります。

 

 

 

 

この記事を書いた人

弁護士法人江原総合法律事務所

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