43 手指の脱臼と骨折 中手骨頚部骨折

頚部骨折は頻度が高く、次に基底部骨折、骨幹部骨折、骨端線離開の順で発生しています。

共通する症状として、外傷の衝撃後に激痛、骨折部位の圧痛、手指の機能不全、腫脹、変形、運動障害などを発症します。
拳を握った状態で打撃、打撲による外力が加わったときに発症します。
交通事故では、バイクや自動車のハンドルを握ったまま正面衝突したときに、外力が中手指節関節から中手骨の長軸に向かうことで発生しています。

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手根骨上部の「中」が、中手骨です。

腱と関節包との結合部位では剥離骨折が多く発生、伸筋腱断裂によってマレットフィンガーと呼ばれる遠位指節間関節の屈曲変形が生じることがあります。

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軽度であれば6週間程度の固定で改善が得られますが、重度の腱損傷や骨折を伴うときは、オペが選択されています。骨折型、粉砕の程度、軟部組織の損傷の程度によっては、オペ後に指拘縮が起こりやすく、また、発生部位に関わらず、整復が不完全なときは、運動障害や運動痛を残します。

 

この記事を書いた人

弁護士法人江原総合法律事務所

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