20 手根骨の骨折 三角・月状骨間解離

手関節の疼痛、可動域制限などがあり、月状骨と三角骨のある尺側部分に圧痛点が見られます。

XPの舟状・月状骨角は20°以下で手根掌屈変形が認められます。

XP、手関節正面像では、月状骨三角骨間での両骨間に間隙が存在します。

月状骨が橈骨の月状骨窩から外れ、尺側に偏位することがあり、これを手根尺側偏位と言います。

 

後遺障害等級は、手関節の機能障害で126号が認定されています。

受傷後6ヵ月が、最短での症状固定となります。

 

 舟状・月状骨間解離、三角・月状骨間解離における後遺障害のポイント

 

1) 通常のXPでは見逃されることが多く、ジクジクした痛みが続くときは、専門医によるMRI、各種ストレス撮影や関節造影検査などで症状を確認する必要があります。この検査で、所見が認められれば、立証もできることになります。

 

2) 主治医に紹介状をお願いするべきか、頼み方は考えどころです。優秀な整形外科医であれば、診断に 自信が持てないときは、知り合いの専門医に対して紹介状を発行し、受診を促すでしょう。

これに対して、主治医から紹介状が手渡されたのであればともかく、被害者自らが、これをお願いすることは、頼み方を考えるべきでしょう。取り方によっては、主治医の診断や治療が信用できないと言っているようなものであり、感情的な対立を招き、その後の治療や協力に支障が生じてしまいます。

MRIの撮影をお願いするときでも、言い方一つで相手の受け取り方は変わります。「難しいことは分からないのだけど、相談している弁護士が、MRIの画像所見が、揉めた時に決め手になるから、先生に撮影をお願いしてくださいと言われています。ご迷惑なのは承知ですが、弁護士からの指示なので、MRIの撮影依頼をお願いできないでしょうか。」という感じでしょうか。

何の前置きもなく、「先生、MRIの撮影をしてください」と言われれば、専門化である医師がどう受け取るか、という話しです。

この記事を書いた人

弁護士法人江原総合法律事務所

埼玉・越谷地域に根差し、交通事故に豊富なノウハウを持つ江原総合法律事務所の弁護士までご相談下さい。交通事故分野における当事務所の対応の特徴は、「事故直後」「後遺症(後遺障害)の事前認定前」からの被害者サポートです。適切なタイミングから最適なサポートをいたします。

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